こんにちは、推し漫編集部です。
今回は『この漫画がすごいweb2021年 オンナ編』第4位に選ばれた「マイ・ブロークン・マリコ」をご紹介していきます。
『この漫画がすごいweb 』は、宝島社「このマンガがすごい!」編集部が運営するマンガ情報サイトです。
1年に1回発表されるランキングは”オトコ編”と”オンナ編”で分かれており、『この漫画がすごいweb2021』は2020年12月14日に発売されました。
▼本編未掲載のマリコ前日譚ネタバレ記事はこちらから▼
もくじ
「マイ・ブロークン・マリコ」あらすじ
あたしは骨になったマリコと、最初で最後の旅に出た。
柄の悪いOLのシイノは親友の死を知り、ある行動を決意した。
女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!
引用:ebookjapan
遺骨になった親友マリコとシイノの最後の旅
親友マリコの自殺をテレビのニュースで知ったシイノのシーンから始まります。
過去の父親からの虐待が原因で心を病んでしまったマリコ。
マリコの遺骨を奪いに自宅へ向かったシイノは訪問販売のフリをして室内へ入ろうと試みます。
室内には線香の匂いと、かつてマリコを虐待していた父親の姿があり・・・
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「マイ・ブロークン・マリコ」ネタバレ(ざっくり)と感想
かなりざっくり各話のまとめ(ネタバレ含む)を書いてみました。
是非漫画で見てもらいたい部分は省いているので、気になった方は読んでみてください!
1話 エスケープ
主人公のシイノトモヨは26歳の会社員。
ある日ラーメン屋で昼食を取っているとテレビのニュースで自殺の報道が。
そこに映っていたのは中学からの親友イカガワマリコであった。
シイノは先週遊んだばかりのマリコを思い出す。その時は特に自殺の兆候もなく元気な姿に見えたが、かつて父親から激しい虐待を受けていた当時を思い出す。
劣悪な環境の自宅とボコボコに殴られた顔のマリコ。
中学時代にそんなマリコを助けようとしたシイノだが、結局助けることができずマリコは心を病んでしまった。
今度こそはマリコを助け出すと、遺骨を奪いにいくことを決意したシイノ。
翌日包丁を隠し持ち、マリコの自宅を訪ねたシイノだが。。。
ここから先はネタバレを含みます。
扉を開けたのはマリコの父親の再婚相手。人のよさそうな彼女を見たシイノは「この人がもっと早く父親と再婚していたらマリコの人生はもっとマシだったかも」と思う。
【高校時代回想シーン】
マリコの母親は酒乱の父親に愛想を尽かしてマリコが小学生の時に家を出て行ったが、高校進学を機に復縁する。
マリコは母親を引き留めたい気持ちからいい子でいようとするが、父親から犯されたことにより母親から「あなたが誘惑したから音さんはあんたに手を出した」と言われ再び家を出てしまったことをマリコから聞いたシイノ。
訪問販売を装って室内に入ることができたシイノは仏壇の前に父親が座っているのを見て仏壇の遺灰へ飛びつく。
怒り狂う父親から今度こそ助けるとマリコの遺灰を持って脇目もふらずに逃げていく。
2話 レッツ・ゴー・ハワイ
マリコの遺灰を持って入るシイノ。
マリコからもらったたくさんの手紙と、初めて手紙をもらった時のことを思い出す。
同じクラスになったことが嬉しいと書かれていた手紙。
帰宅したシイノはマリコからもらった手紙を取り出し、中学の夏休みに海に行こうと誘ったシイナに行きたいけどお父さんに怒られるからと断ったマリコとの会話を思い出す。
マリコの遺灰と海に行こうと決断し、旅支度をして出発したもののどこに行けばいいのかわからず途方に暮れてしまう。
つい最近までやり取りをしていたマリコとのラインや今までもらった手紙の内容を思い出し、自分に遺書も残さず死んでしまったことと、止める事ができなかったことを悔やみ泣きくれるシイノ。
その時生前に自分の名前と最初の2文字が同じ「まりがおか岬」にマリコが行きたがっていたことを思い出し、遺灰を抱いて夜行バスに飛び乗る。
3話 リメンバー・ミー
深夜バスを降りたシイノはまりがおか岬を目指して電車に乗る。
電車の中でうとうとしているときに昔の夢を見る。
同じ高校に進学したシイノとマリコ。
ある日マリコはシイノに「シイちゃんに彼氏とかできたら死ぬから」と宣言する。
突然の告白に驚いたシイノが「何かあったの」と聞けば、「何もない日なんてないの」と俯く。
この頃のマリコは父親に強姦され、情緒不安定だったのだ。
目が覚めたシイノは電車を降りバスに乗り換えまりがおか岬と書かれたバス停で降りる。
その時後ろから駆け抜けたバイクに荷物をひったくられてしまう。
遺灰を抱いて突っ伏したシイノは釣り帰りの男の声をかけられるのだが、荷物にマリコからもらった手紙が入っていることを思い出しひったくりを追いかける。
我を忘れてひったくりを追いかけるシイノだが、なんとバス停にマリコの遺灰を置いて行ってしまった。
結局捕まえられずにバス停に戻ってきたシイノだが、先程声をかけてきた釣り帰りの男がマリコの遺灰の番をしてくれていたのだ。
無一文になったシイノに釣り帰りの男マキオが宿代だと言ってお金を渡して去っていく。
夜、マキオからもらったお金で居酒屋へ行くシイノだが、高校時代のマリコがカッターで手首を切るのを止めた時のやりとりを思い出す。
自分の腕を掴んだシイノに対し、マリコは「シイちゃんが私のこと嫌いになったら死んでやるからね」と脅して泣くのだった。
マリコとの思いでに憔悴しならも店を出る。
それからしばらく後にバス停で眠るシイノを見つけたマキオ。
4話(最終話) フリーフォール
バス停で眠っていたシイノは昔のマリコとの思い出を夢に見る。
マリコの部屋に殴りこんだシイノは、マリコにDVする彼氏をフライパンで殴り倒す。
怒りに任せて彼氏を押し倒したシイノに、肩に痣を作ったマリコが泣きながら縋り付く。
マリコの彼氏を部屋から閉め出したのだが、諦め悪くドアを叩く男に通報すると怒鳴り返し、警察に電話するふりをするシイノを痣だらけのマリコが乾いた笑顔で見詰めている。
シイノは「時々どうしたらいいかわからなかった、あんたがどんどんわからなくなっていった」とマリコの遺灰に語り掛けながら目的地のまりがおか岬へ向かう。
【社会人になってからの回想】
社会人になってからもマリコはシイノに仕事中に電話をしたり執拗にラインをしたりとシイノはだんだんマリコが重荷になってくるのだが、マリコが心配でDVの彼氏と別れさせたりと面倒を見続ける。
しかし、またDVの彼氏に会いに行ってしまうマリコにシイノは「あんたはぶっ壊れてる!」と告げるがマリコは「わたしはぶっ壊れている」と認め、そんな自分を本気で叱ってくれることが嬉しいと言われる。
マリコは唯一自分の味方でいてくれるシイノを試すためためにいつも自分を粗末に扱っていたのだった。
そんな過去を思い出しながらまりがおか岬でマリコの幻想が沢山迷惑かけたと悔やんでいたが、シイノは「あんたはちっとも悪くない」と否定し、「周囲のヤツらがこぞってあんたに自分の弱さを押し付けたんだよ」と声を絞り出す。
生前のマリコが「シイちゃんがいるってことしか私に実感できることってないの」と言っていたのを思い出し、「だったらなんで一緒に死んでくれって頼まなかったんだよ!」と絶叫する。
そして、自分をおいて死んでしまったマリコと何もできなかった自分に腹が立ち衝動的に自殺をしようと海へ飛び込もうとするが、マキオが何とか食い止めようとする。
すると、見知らぬ中学生が痴漢から逃げているのが目に入り、「たすけて」と聞こえた悲鳴がマリコが父親から逃げていたことと重なり、マリコの遺骨が入った骨壺で痴漢を殴りつけてしまう。
その衝撃で骨壺が割れて遺骨が海へ飛び散る中でシイノがマリコの幻想へ「あんた変わんないね、灰になってもきらきらして、掴めなくて、風に流されて、そして重力に逆らえない」と思いを告げる。
それに対しマリコの幻想は「私シイちゃんの子どもに生まれたかった」と語ったのだった。
マリコの遺骨が飛び散ってしまった浜辺でマキオが「死んだ人に会うには自分が生きてるしかないんじゃないでしょうか」とシイノを諭します。
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そして、自宅に戻ったシイノは日常へ戻ることを実感していく。
そしてマリコの父親の再婚相手からマリコがシイナにあてた書いた最後の手紙を受け取る。
手紙の1行目には「シイちゃんへ」と記され、読み終わったシイノは「……うん」と返事をしたのだった。
かなり冒頭からセンセーショナルな内容で読み進めるのが怖いなと思ったのですが、とにかく死んでしまった親友に最後に何かできないかとがむしゃらにもがくシイノとマリコの自殺に至るまでの心情が気になって一気に読み終えました。
ラストのシーンでシイノへ送られた最後の手紙には何が書いてあったのかわかりませんが、これからも生きていかなくてはいかないシイナへの支えになることが書いてあったんじゃないかなと思います。
▼本編未掲載のマリコ最後の日ネタバレ記事はコチラから▼
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おわりに__
ついに今年も発表された「このマンガがすごい!」。
今回ご紹介した「マイ・ブロークン・マリコ」以外にもおすすめの作品がランクインしているのでこの機会に読んでみるのはいかがでしょうか。
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